チェコの国花「リンデン」
リンデンは、ハーブティーのブレンドに入っていることも多く、やさしいほんのりとした甘さがあります。おやすみ前にぴったりで、気持ちが落ち着いてゆったりと眠りに入れることでも人気。
安眠や高血圧の方にもおすすめとされるハーブティーです。
そんなリンデンは、🇨🇿チェコ共和国の国花🇨🇿
プラハではリンデンハニーをお土産に買いました!

↑ズラーと並んでいる瓶はハチミツです。この中にリンデンのハニーもありました!
チェコはハチミツもポピュラーなお土産で、さらにリンデンのハニーだなんて、チェコ要素の詰まったお土産ですよね🎵とても優しいあじのハニーなので、ぜひチェコに行かれた方は買ってみてくださいね。
ヨーロッパでは街路樹としてリンデンが植えられていることも多いようです。
そんなリンデン、実は「シナノキ科」といわれていたのが「アオイ科」に分類が変わったというエピソードもあります。
植物の分類は旧分類体系と呼ばれるものから、APG分類と呼ばれる分類に変わってきています。

APG分類とは?
Angiosperm Phylogeny Group の頭文字で、被子植物の系統をDNA解析にもとづいて行う分類のこと。
旧分類体系では植物の見た目など形態的な特徴で分類をしていたそうですが、これらが技術の進歩とともにDNA解析によって分類ができるようになったってことですね!
そうすることで、シナノキ科というものが廃止され、アオイ科となったという経緯です。
人間の体も植物も、そして精油の成分なども、科学の進歩とともに新たにわかってきたことがたくさんありますね。
悟りを開く菩提樹のことなの?
実はリンデンはボダイジュとも言われていて、フユボダイジュやナツボダイジュ、そしてその交配種があるようですが、学名は異なります。欧州ではこれらを区別せずにリンデンと呼んでいることが多いそう。
そして、ブッダが悟りを開いたとされる菩提樹(ボダイジュ)は、クワ科のインドボダイジュというものらしく、リンデンとは異なるもの!
明治時代以降には日本ではセイヨウシナノキ(リンデン)のことをボダイジュと呼ぶようになったそうで、もう、何が何だか大混乱!!
書いていて、私もわけがわからなくなってきちゃいます笑。
結論として、ブッダが悟りを開いたというボダイジュは、チェコの国花のリンデンとは別物です。
リンデンの精油はどんな香り?
プラハを訪れたときに、ナチュラルコスメのお店などでこのリンデンの香りのするハンドクリームなどが扱われているのを見ました。
日本では、ハーブティーではみかけることはありますが、リンデンの香りのするコスメってそんなに見かけませんよね?
リンデンの精油というと、花を溶剤抽出法で抽出したアブソリュートが一般的に流通しています。ジャスミンなどと同じく、熱で変化しやすい繊細な香りはアブソリュートで抽出されることが多いです。
前述のようにリンデンには種類がいろいろあるため、精油の香りの成分も種類によって違いがあるようですが、主な成分としては
ファルネソール・リナロール・酢酸ベンジル・ジャスモナール・・・などの記載がみられます。
香りの印象は、とってもフローラルだけど爽やかさと感じる、甘すぎないフローラル。
リンデンのシングルでも、まるで完成した香水のような層のある香りです。
アロマバンビーノ の香水作りでは男女問わず人気の香りです!
価格は・・・とても高価。扱っているメーカーさんも少なめです。
粘度が高いということもあり、希釈されたものを販売しているケースが多いかも。生活の木では自プロピレングリコールで希釈されたものが販売されています。
レッスンをしていて感じたのは、多くの方が名前は知っていても、あまり馴染みがない「リンデン」。
ハーブティーや、ハニーでもぜひ楽しんでほしいですし、そのグリーンフローラルな香りを試したときには、ぜひ中欧チェコの景色を思い浮かべてくださいね🎵














