マリーアントワネットが愛した香り、セミナー参加記録
高校生のころ、世界史で赤点をとったことがあるほどに、歴史は苦手・・・
でも、大人になってから興味が湧いてくると、もっともっと学びたくなりますね。
今回は、香水を通して、世界史にふれる学びのセミナーに参加してきました!
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歴史を知れば香りはもっと深くなる
古代、エジプトをはじめ日本や、そして聖書の中でも香りは宗教的な意味をもつことが多かった時代。
そして、16世紀ごろからは病気を近づけないようにするためのバリアとしての意味をもっていたり、悪臭で気分が悪くならないようにする目的で、香りが使われていたそうです。
この頃は主に、動物性の強い香りが好まれ、男性の支配や力の象徴を表すような、そして富の象徴としても香りが用いられていたとのこと。
17世紀に入ると、香り付き手袋の登場や、ベルサイユ宮殿では究極のルッキズムの時代にもなり、徐々に植物性の香りにも注目が出てきた時代。
18世紀は、マリーアントワネットの香り革命ともいわれるそうで、植物性の香り(ネロリ、ジャスミン、ローズなど)に流行が大シフトし、男性的な香りから、個性を爽やかに表現する香りの人気が高まってきました。
男性の支配的な香りから女性の好みへの合致に変化したことで、生き方にも影響したそうです。
マリーアントワネットと香り
マリーアントワネットは常に花に囲まれる生活を好んだそうで、家具や食器、寝具なども花柄を選んでいました。香りのアイテムとしては、手袋をはじめ、扇子、パウダー、入浴剤など、直接香水を身につけるというよりは、何かに香りを移して楽しむ、といったスタイルだったそうです。
何もかもが決められてしまっている人生の中で、唯一、自分の好きなもので生き方を表現できていたのでは?といったお話もありました。
おすすめの一冊です
今回のセミナーは、翻訳家のダコスタ吉村花子先生による特別な時間でした。
普段はベルサイユに居住されてらっしゃるとのことで、貴重な一時帰国の際のセミナーに参加できて、新しい香りにまつわる話に触れることができました。
著書は、カラーでとても素敵な写真や資料がたくさん。読み応えのある内容です。
内容もたっぷり、そして目で見ても楽しめる「香水の世界史」、手元にあるだけで華やかな香りに包まれる気分です!
ぜひ、お手に取って香りの世界史に触れてみてください。













